サッカーの脳震盪から復帰までは何日?

サッカーの試合中や練習中に、選手が強く頭を打ってしまうことってありますよね?
「すぐに立ち上がったから大丈夫かな?」「でも、もし脳震盪(のうしんとう)だったらどうしよう…」と、心配になる指導者や保護者の方も多いのではないでしょうか。
特に、大事な試合中だったりすると、「早くピッチに戻してあげたい!」という気持ちになってしまうこともありますよね。
でも、頭のケガは絶対に無理をしてはいけません!
この記事では、「もしも」の時にどうすればいいのか、そして安全にサッカーへ戻るためにはどのような手順を踏めばいいのかを詳しくお伝えします。
この記事を読めば、いざという時にも慌てず、選手や子どもたちの未来を守るための正しい対応ができるようになりますよ!

脳震盪の疑いがあればすぐにプレーをやめて、医療機関を受診しましょう!

もしサッカーで脳振盪(脳震盪)が疑われるような衝撃を受けた場合、一番大切にしてほしいルールがあります。
それは、「その日の試合や練習には絶対に戻らない」ということです!
少し休んで「もう痛くないよ!」「すっきりした!」と本人が言ったとしても、同じ試合やその日の練習への復帰は避けてくださいね。
そして、復帰までの期間ですが、実は「〇日休めば絶対に大丈夫!」という決まりはないんですよ。
症状の回復具合によって個人差がありますが、順調に回復のステップを踏めた場合で、受傷後およそ1週間程度が復帰の目安になります!
「えっ、そんなに休むの?」と驚かれるかもしれませんね。
でも、日本サッカー協会(JFA)の指針でも、安全のために段階的に復帰することが強く推奨されているんです。
まずは自己判断をせずに、速やかに医師の診察を受けることが何よりも大切なんですよ!

なぜすぐにプレーに戻ってはいけないの?

頭を打った後、本人が「大丈夫!」と言っているのに、なぜすぐにプレーさせてはいけないのでしょうか?
それには、とても重要で深い理由があるんです!

症状は時間が経ってから出ることも!

脳震盪の症状は、頭を打った直後に出るとは限らないんですよ。
世界保健機関(WHO)や国際サッカー連盟(FIFA)が発信している最新の安全情報でも、症状は時間が経ってから変化したり、後から現れたりすることがあると注意喚起されています。
受傷直後は興奮していて痛みや違和感を感じにくくても、数時間後やその日の夜になってから、急に強い頭痛や吐き気、めまいなどに襲われるケースがあるんです。
「さっきまで元気に笑っていたのに…」なんてことも十分にあり得るんですよ!
だからこそ、症状が一つでもある場合はすぐにピッチから退き、遅くとも24時間以内に医師の診察を受けることが推奨されているんです。

無理をするとさらに大きな危険が…

脳震盪が完全に治っていない状態(脳がまだダメージから回復していない状態)で、再び頭に衝撃を受けてしまうとどうなるかご存知ですか?
実は、脳に致命的なダメージを与えてしまう非常に危険な状態を引き起こすリスクがあるんです!
これは「セカンドインパクト症候群」とも呼ばれ、命に関わることもある大変恐ろしいものです。
「ちょっと頭が痛いだけだから」「大事な大会だから」と無理をしてしまうと、サッカーどころか、その後の人生を大きく左右する後遺症が残ってしまうかもしれません。
JFAの指針でも、脳震盪と診断された場合だけでなく「疑いがある場合」も含めて、段階的な復帰プログラムをこなすことが基本とされています。
選手たちの明るい未来を守るためには、絶対に自己判断で復帰させないことが鉄則なんですね!

安全にグラウンドへ戻るための6つのステップ!

それでは、具体的にどのようにしてサッカーの練習や試合に復帰していくのでしょうか?
JFAやFIFAのプロトコル(2024年最新版)では、復帰を6段階(6つのステージ)で進めることが推奨されています!
そして、それぞれのステージには「最低でも1日(24時間)」をかける決まりがあるんですよ。
順調にポンポンと進んでも、最低数日はかかりますし、一般的には1週間程度の期間が必要になります。
ここでは、その6つのステップを分かりやすくご紹介しますね!

ステージ1・2:まずはしっかり休んで、軽い運動から

頭を打ってしまった直後から始まる最初のステップです。
焦る気持ちをグッとこらえて、まずはしっかり休ませてあげてくださいね!

  • ステージ1:活動なし(完全休息)
    まずは身体と脳(認知機能)をしっかりと休ませます。
    スマホやゲーム、テレビなども脳への刺激になるので、できるだけ控えて静かに過ごすことが大切です。
  • ステージ2:軽い有酸素運動
    症状が完全に無くなったら、次のステップへ進みます。
    ここでは、ウォーキングやエアロバイク(自転車)など、心拍数が少し上がる程度の軽い運動を行います。
    まだボールは使いませんよ!

ステージ3・4:少しずつサッカーの動きを取り入れる

軽い運動をしても頭痛やめまいなどの症状がぶり返さなければ、いよいよ少しずつサッカーの動きを取り入れていきます!

  • ステージ3:サッカーに関連する運動(衝撃は避ける)
    ランニングやステップワークなど、サッカーに必要な動きを始めます。
    ただし、ヘディングなど頭部への衝撃がある動きは絶対に禁止です!
  • ステージ4:接触プレーのない練習
    ここからようやく、ボールを使ったパス練習やシュート練習など、複雑なトレーニング(認知機能を使う練習)を始めます。
    ただし、対人プレーのような接触(コンタクト)がある練習はまだお預けですよ。

ステージ5・6:いよいよチーム練習から試合へ!

ここまで順調にクリアしてくると、復帰はもう目の前です!
でも、最後の確認はしっかり行いましょうね。

  • ステージ5:接触プレーを含む通常練習
    このステージに進む前に、必ず医師の医学的チェック(復帰許可)を受けてください!
    許可が出たら、紅白戦などの激しい接触を伴う通常のトレーニングに合流します。
    ここで選手の自信を取り戻させ、コーチも動きをしっかりチェックします。
  • ステージ6:試合復帰
    通常練習でもまったく問題がなく、コーチもOKを出せば、いよいよ試合への復帰となります!
    長い道のりでしたが、ここまでしっかりステップを踏めば安心ですね。

もし、運動中や運動の後に「あれ?また頭が痛いかも…」と症状が戻ってしまったらどうするのでしょうか?
その場合は、進行をストップして再び休息を取ります。
そして症状が落ち着いた後、症状が出なかった一つ前の段階に戻ってやり直すのが正しいルールなんですよ。
「早く戻りたい!」という気持ちは分かりますが、決して段階を飛ばしてはいけません!

焦らず順番にクリアしていくのが復帰への一番の近道です!

ここまで、サッカーで脳震盪になってしまった場合の復帰について詳しく見てきました。
大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう!

  • 頭を打って疑わしい症状が出たら、すぐにプレーをやめて交代・退場する。
  • 回復したように見えても、その日のうちは絶対に試合や練習に戻さない。
  • 自己判断せず、すぐに医療機関で診察を受ける(WHOも24時間以内の受診を推奨!)。
  • 復帰までは6つのステージを、各最低24時間かけてクリアしていく。
  • すべてのステップを順調にクリアできた場合で、受傷後およそ1週間が復帰の目安。
  • 途中で症状がぶり返したら、無理せず前のステージに戻る。

復帰までの「1週間」というのは、あくまで一番順調にいった場合の目安です。
もしも回復がゆっくりであれば、もっと長く時間がかかることも当然あります。
でも、それでいいんです!
選手本人の安全を第一に考えることが、結果的には一番の近道になるんですよ。

元気にまたサッカーを楽しむために、大人がしっかり見守りましょう!

サッカーは本当に楽しくて、素晴らしいスポーツですよね!
だからこそ、選手たちには長く安全にプレーを続けてほしいと思います。
子どもたちや選手本人は「試合に出たい!」「みんなに迷惑をかけたくない!」という気持ちから、多少の頭痛やめまいを隠して「大丈夫です!」と言ってしまうことがよくあります。
そんな時こそ、指導者や保護者の皆さんの出番です!
大人がしっかりと知識を持ち、「今日は休もうね」「しっかり病院でお医者さんに診てもらおう」とストップをかけてあげることが、彼らの未来を守ることにつながります。
休むことは決して「逃げ」や「甘え」ではありません。
次にピッチで全力の笑顔を見せるための、とても大切で勇気あるお休みなんです!
焦らず、じっくりと。
安全なステップを踏んで、またみんなで思いっきりサッカーを楽しみましょうね!