Jリーグでは今季から、試合終了後に審判側と両チームの代表者が一緒になって判定を検証することになった。勝敗を分けたPKや退場を巡る判定の正誤など、踏み込んだ議論をする。審判側はこれまで、個別の判定への見解を示してこなかっただけに、世界的にも極めて珍しい試みだ。23日のJリーグ理事会で正式に決まる。

 対象となるのは、J1~J3の全試合。試合全体を管理監督するマッチコミッショナーの立ち会いの下、映像を見ながら試合を振り返る。担当した審判は直接参加しないが、審判を評価する役割で派遣されている審判アセッサーが審判から判定の根拠など話を聞いた上で審判側代表として参加。両クラブからは社長ら代表者が席に着く。

 判定や試合結果が覆ることはないが、PKや警告、退場など、判定の妥当性や正誤についても協議、審判アセッサーがその場で誤審を認めるケースも想定されている。

 今回の試みは審判側とチーム側がコミュニケーションを深めながら、ルールや判定への理解を求め、試合の質を高める狙いがある。審判批判のきっかけになる懸念もあるが、まずは情報をオープンにすることに踏み切った。

 これまで、判定に不服がある場合は、クラブ側が意見書を提出して回答を受ける形式的なやりとりで終わっていた。意見書を廃止する代わりに、その場で直接やり取りすることになった。クラブ側の多くは「変化の一歩だ」と好意的だ。

 このほか、判定基準を示した選手向けの映像の一般公開にも踏み切るなど、判定の「見える化」を進めていく予定だ。


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